植木屋のホームページ、公開した後はどこから直す?
写真・説明・相談への道筋を、だるま植木の実例で点検する
公開したHPを直すときは、ページを増やす前に「写真に説明が足りているか」「読む人ごとの入口があるか」「スマホで相談先まで進めるか」の三つを確かめると、直す場所を一つに絞れます。
ホームページは作った。施工写真も載せた。それでも、「初めて見る人に仕事が伝わるのか」「直すなら何から手をつければよいか」が分からない。そんな植木屋・造園業者の方に向けた記事です。
だるま植木は、東京都大田区の植木屋です。筆者はこのHPの制作と、公開後の修正を担当しています。この記事では、実際に直した三つの点を例に、自分のHPで同じところを確かめる方法を紹介します。読み終えたら、先に直す場所を一つ選び、制作担当へ何を伝えるかまで決められます。
1.写真を増やす前に、依頼を判断するための説明を補う
施工写真は、どんな仕事をする業者かを知る手がかりです。ただ、写真だけで「自分の場合も頼めるか」「見積もりの前に何を用意すればよいか」まで分かるとは限りません。
だるま植木のHPには、施工写真のページとは別に、相談前の疑問に答える記事を置いています。たとえば管理担当者向けに、見積もりの条件、業者を変えるときの引継ぎ、剪定の仕上がりの記事があります。
たとえば見積もりの記事の材料になったのは、代表・達朗さんの実務回答です。下見では道具や人数だけでなく、作業動線や鍵の要否、剪定枝を車に積めるか、パッカー車が必要かも確認するとのことでした。
木の写真が似ていても、枝をどこから運び出すか、車をどこへ止めるかによって、確認する条件は変わります。仕上がりの写真に加えて、相談前に揃える条件を記事で説明すると、読者は見積もりを頼む前に何を伝えるか考えられます。記事中の条件比較は説明用の例であり、実際の施工事例とは分けています。
自分のHPでも、写真を一件選び、「この写真を見た人が、頼む前に知りたいことは何か」と考えてみてください。普段、電話や下見で聞かれる質問が、そのまま補足する説明の候補になります。
2.読む人によって必要な説明が違うなら、入口を分ける
個人のお庭を相談する人と、マンションの管理を担当する人では、先に知りたいことが違う場合があります。すべてを同じ長いページへ詰め込むと、自分に関係する説明を探す必要が出てきます。
以前は、ホームから管理向けの案内へ切り替える入口がなく、スマホでは管理向けのバナーがFAQより前に出ていました。そこでだるま植木では、ホームから個人のお庭と管理向けのページを選べるようにしました。また、スマホでは管理向けバナーをFAQの後へ移し、画面上の順番を見直しました。
ここで行ったのは、情報を増やすことだけではありません。「誰が読むか」に合わせて、必要な情報へ進む入口を整える作業です。
自分のHPでは、相談してほしいお客さんを一人思い浮かべて、ホームを開いてみてください。その人が必要な説明に迷わず進めるでしょうか。対象ごとの説明が同じなら、無理にページを分ける必要はありません。違いがあるときに、見出しや入口から整理します。
3.スマホで読み、相談ボタンを押した先まで見る
ページが公開されていても、読みやすさやリンク先まで問題がないとは限りません。編集画面ではなく、実際に案内するURLを開いて確認します。
だるま植木では、iPhoneの画面報告をきっかけに、黒板風の背景と見出しが同じ緑になって読みにくい問題が分かりました。修正したのは文字色の指定です。サイト全体を作り直さず、問題のある部分に絞って直しました。
また、直す前は、管理向けの記事にある相談リンクが、管理向けページの相談箇所ではない場所へ進んでいました。そこで、その相談ボタンを管理向けページの相談箇所へつなぎ直しました。「先頭へ」のリンクも、その記事の先頭へ戻るように修正しています。修正後は公開ページを開き、リンクを押して意図した場所へ着くことを確認しました。
自分のHPでも、相談してほしい仕事のページをスマホで一つ開き、見出しが読めるか、相談先が分かるか、ボタンの先が相談内容に合っているかを見てください。気になる画面とURLを残すと、制作担当へ具体的に伝えられます。
なお、ボタンからフォームへ着くことと、送信内容が届くことは別です。送信テストを行う場合は、管理者や通知先を確認したうえで、受信・返信まで分けて点検します。
公開してから気づいたこと
HPを公開すると、相談だけでなく営業電話も増えます。だるま植木では、HPに「営業お断り」の文言をしっかり付けただけで、営業電話が目に見えて減りました。連絡先を載せるときは、一緒に書いておくと安心です。
また、個人や小さい会社の植木屋は、マンション管理では下請けとして入る場合が多いと思います。自分から管理会社に営業する場合も、HPがあると説明が容易になります。普段のマンション管理の実例を載せておくのもいい方法です。
外国人で一軒家に住んでいる方も少なくありません。そういうお客さんに備えて、英語のHPも用意しておくといいでしょう。
公開したら一度、自分でフォームから送ってみて、通知が届くかを確かめておくと安心です。
今日直す場所を、一つ選ぶ
次の四つから、今のHPに近いものを一つ選んでください。
| 今のHP | 直すこと | 制作担当へ伝える一言 |
|---|---|---|
| 施工写真はあるが、何を頼めるか分かりにくい | 写真に作業内容と、よく聞かれる質問を足す | 「この写真に、作業内容と見積もり前に聞くことを足したい」 |
| 個人客と管理担当者の説明が混ざっている | それぞれが先に知りたいことを書き出し、入口を分ける | 「管理会社向けの入口をホームに作りたい」 |
| スマホだけ読みにくい | 端末・URL・画面を記録する | 「iPhoneでこのページのこの見出しが読めない(画面添付)」 |
| 相談ボタンの行き先が分かりにくい | 実際に押して着いた先を記録する | 「このボタンを押すと、ここに着く。ここへ着かせたい」 |
制作担当へ頼むなら、「このページで、誰が、何に迷いそうか」を添えて渡してください。「何となく古いから直したい」より、直す目的を共有しやすくなります。
事例の確認範囲
この実例で分かるのは、載せる内容・見え方・リンクを直したところまでです。問い合わせや売上が増えたかは測っていません。文字色の修正は、ほかの画面幅と公開ページでは確認しましたが、最初に見つけたiPhoneではまだ見直していません。
材料から整えたい方は『植木屋のホームページ、何を載せれば仕事が伝わる?』をご覧ください。